今回はAIイラスト生成においてかかせないVAE機能について説明したいと思います。
AIイラストを学ぼうと思うと英単語や英文が多く付きまとうため頭が痛くなる人も多いと思います。
ですが、今回はなるべく難しい言葉は使わず分かりやすく説明したいと思います。
はじめに(VAE有無の比較)
まずはこちらをご覧ください。
上の画像ですが、左がVAEを使用していない画像で、右がVAEを使用しているAIイラストです。
このようにVAEを使用しないと全体的にもやっとしたイラストになってしまうためVAE導入は必須だといえます。
VAEってなに?
VAE とはVariational Auto Encoderの略です。
VAEは、元のデータから特徴的な表現を抽出し、それを使って新しいデータを生成します。生成されたデータが元のデータに似た分布に従うように学習するため、高品質なデータを生成することができます。
要するに、VAEはきれいな画像生成を補助してくれます!
いかに、VAEの特徴をまとめてみました。
- ノイズが除去されて、画像がよりクリアになる。
- 細かな特徴が維持されて、画像がより詳細になる。
- 画像の輪郭がより鮮明になる。
- 画像の品質が向上して、より美しく見えるようになる。
- 画像の解像度が向上して、より高精細な画像になる。
本当にびっくりするくらいAI画像がキレイになりますのでStable Diffusionを使用されている方は
絶対にいれて欲しいと思います。
どのVAEを使用すればいいの?
どのVAEを使用するかは、モデルの種類や目的によって異なります。そのため、まずモデルの説明を確認し、そのモデルに最適なVAEを選択する必要があります。また、モデルによってはVAEを使用しない方が効果的な場合もあります。そのため、まずはモデルの目的や要件を理解し、その上でVAEを利用する必要性を検討することが重要です。
おススメVAE
私のおすすめVAEは
vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt➡こちらのVAEがおすすめです!
上のリンクはHugging face(AIモデルがアップされているサイト)の私がおススメしているVAEです。
難しい事が苦手な方は
!wget https://huggingface.co/stabilityai/sd-vae-ft-mse-original/resolve/main/vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/ae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt.vae.pt
こちらのコードをノートブックに貼り付けてもらうだけでOKです!
貼り付け方が不明な方は↓↓
こちらを参照されると詳しく記載しております。
VAE導入手順
では本題に戻ってStable DiffusionにVAEを導入する手順について説明したいと思います。
ここではGoogle ColabにてStable Diffusionを導入されている方向けに説明したいと思います。
コード起動までは👆のリンクり貼り付けておりますので、Stable Diffusion起動後から説明したいと思います。
① settingsを押す
まずは、Stable Diffusion起動後の生成画面から上のsettingsを押します。
② User interfaceを押す
次にsettingsを押すと左側にUser interfaceと出てくるのでそちらを押します。
③ Quicksettings list
Quicksettings listの欄に「sd_model_checkpoint」➡「sd_model_checkpoint, sd_vae」
というように上画像のように書き換えます。
④Apply settingsを押す
settingsのApply settingsを押してStable Diffusionを再起動させます。
するとコード入力画面に再度Stable Diffusionを立ち上げるURLが出てきますので
再度起動させます。
このように右上に「SD VAE」と選ぶ箇所が出てきます。
ここで、「None」と「Automatic」と「入れ込んだVAE名」が選択できますが
「入れ込んだVAE名(今回でいうとvae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt)」を必ず選択するように
しましょう。
さいごに
今回は、AI画像をより綺麗にする手伝いをしてくれるVAEについて説明してきましたがいかがだったでしょうか?
Stable DiffusionにおいてVAEは必須といっても過言ではないので必ず搭載するようにしましょう。
では、よりよいAI画像生成ライフを送りましょう。
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